「簡易式交流電車」製作記
2.車体の製作[クモヤ790-1]
	-�@ 車体側板製作 　当初はピノチオ模型のクモハ12(旧31系)を利用しようと思いましたが入手難とリベットが少ないのでスクラッチすることにしました。　リベットは鉄道模型社の「リベット打ち出し器」を利用しました。　屋根は低屋根なので別途切り出した真鍮板(0.4t)で作ります。
	リベットの状態。	リベット打ち出し器(鉄道模型社製)
	-�A 窓の2段化 　既に「まえがき」に記しました通り，戸袋窓を除く窓は2段化致しました。
	窓は2段化しました。	ほぼ出来た側板
	-�B　扉の製作。 　扉は製品化されているどの客扉も丈が足らずスクラッチせざるを得ませんでした。　Hゴム周囲が凹んだ形を表現したかったので以下の通り作りました。
	�B-a) Hゴムの周囲で抜いた板(P1)を製作します。 �B-b) Hゴムを含めた窓に相当する洋白板(P2)を切り出します， この板を真鍮板へ半田付けします。　その後，Hゴムに成る部分を残し窓を抜きます。 �B-c) 窓を成型します。 �B-d) 窓の成型が済んだら，先�B-a)の板(P1)を半田付けします。 �B-e) 所定の寸法(図1)で切断します。　最後に，全体を修正し車体側板へ半田付けします。 右の写真は切り出した完成品を示します。
	左：板P1，右：Hゴム及び窓P-2(0.2t洋白板)	左から順に，「�B-c」「�B-d」「�B-b」
	-�C 乗務員扉について 　乗務員扉は第1エンド(前位)と第2エンド(後位)では形が違います。　前位側のは「カワイ製」がピッタリです。　また各々のドアー脇の手摺りも作っておきました。
	第1エンド(後位側)の乗務員扉。	第2エンド(後位側)の乗務員扉。
	-�D前面の製作 　前面はこの電車のハイライトです。　寸法は「鉄道ファン(資料集参照)」が参考に成ります。　模型化図面はpdf図に記しておきました。　四隅の窓柱ですが隅側（中央よりでない方）の巾は側板の厚さ程度の狭い事に注意しなくてはなりません。 　製作の過程は以下の通りです。
	�D-a) 飾り金具を外側の寸法で0.4t洋白板から切り出します。四隅は1R程度の大きなＲを付けておきます。  �D-b)  真鍮板に半田付けし，休み孔をあけます。  �D-c)  貼り付けた状態で内側(外と内の巾として0.8程度を残し)切り抜きます。　   �D-d)  内側をヤスリで整形します。が中央2本(縦)の柱は他より出っ張らせるように周囲を削ります。   �D-e)  中央2本(縦)の柱は他より出っ張っているので周囲を削ります。  �D-f) 熱をかけて真鍮板に張り付いた洋白製・飾り窓枠を取り離します。　コテで温めるよりガスコンロ等で一気に熱をかければきれいに離せます。このとき，ピンセット等を利用し火傷に十分気を付ける事が必要です。   �D-g)  この飾り金具を前面妻板へ取り付けます。　その後，この柱へ0.4φ洋白(半丸線)をハンダ付けし立体感を強調致しました。
	前面の切り出し，切り抜き状態。	前面の構成。
	�D-b)：右上が出来あがった飾り窓枠類。	前面の完成。
	-�E 屋根の製作 　0.4t真鍮板をベンダーで曲げて製作致しました。　これでボディーキットができあがりました。
	完成したボディーキット。	組み上げた状態。
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